12人のやさしい日本人

の舞台を見に行った。
高校生の時、映画の方を見たことがある。
派手な俳優さんを使ってなくても充分おもしろかった。
それが、豪華キャストで生の舞台で観れるなんて幸せ。
 
開演のブザーが鳴ると、一瞬で客席全体が期待で息をのむ雰囲気になる。
突然、三谷さんがスタンドマイクを持って登場。
「うわ〜!」と歓声と拍手。
私も三谷さんが見れるとは思ってなくて嬉しかった。
話し始める。
当日券に並ぶ人々の横手を目立たないように通り、でも家族連れに声をかけられて
「家族みんなで応援しています、がんばってください」と
言われてとても嬉しかったそうだが、
「残念なことに、となりの違うお芝居に並ぶ列だったのです・・・
 こんばんは、三谷幸喜です。」(会場爆笑、なんか間がおもしろいのだ)
「先日の舞台で、出演者の生瀬勝久さんが上演中に舞台から消えました。
 彼は自分の台詞がないわずか1分間でトイレに行っていた。
 私はそれを聞いてトイレに確認に行きました。
 ちゃんと流してありました。
 最高の男です!!!」(爆笑)
普段は自分の舞台に立つことも客席から見ることもないらしいのだが
今日はWOWWOWの生中継が入っていたからか、特別みたいだ。
舞台はあくまで舞台、テレビで放送するのはあまり好きではないけれど、
この作品に限っては、できるだけたくさんの人に観てもらいたい。
なので、WOWWOWさんに条件を出させてもらった。
やるなら生で、できるだけ劇場と同じ条件で。
「だからといってみなさん、ハプニングを期待しないでください。
 役者さんたちはプロです。
 だから生瀬!!
 今のうちトイレ行っとけーーーー!!!」(爆笑)
「この後ろの扉が開いた瞬間、皆さんは13人目の陪審員となるのです」
 
という感じで本編がいよいよ始まった。